今日は3.11
14:45分
皆はなにをしていた?
私は彼の地の建物の二階にいた。
震源地ではないがかなり揺れた。
「これはやばい」咄嗟にそう思ったが、何もできなかった。ただ揺られ、揺れが収まるのを待つことしか出来なかった。
家族の無事を祈り、すぐ実家に帰った。幸いにも家族は皆怪我をしておらず。皆各々の無事を心配していた。
そこで家族が見ていたTVを見た瞬間、眼を疑った。
「なんだあの津波は」
町が流されている...いや、もはや流されているものは町というにはあまりにも酷なものだった。
しかし、そこで俺は何故か笑ってしまった。
いや、何故かとは言わない。必然だった。
自分が目の当たりにしたあまりにも現実離れした映像が夢だと思わせるほど衝撃的なものだった。
人は恐怖を感じると笑ってしまう。まさにそれを体現した瞬間だった。
あれから数年。
俺は思う。被災者の方は強い。きっとこれからのどんな絶望にも向き合って、前に進むことが出来る強靭な精神力を持っているだろう。
俺もそうなりたい。
そう。
困っている人がいたら手を差し伸べれるような人間に...
僕はなりたい...